壁も天井もベニヤ板で覆われていたため空気の流れが悪く煙くなりがちだった囲炉裏の間を改装しました。


天井、床ともに無垢材に変え、今まで隠れていた梁を露出させたことで違った趣きへ変貌しました!

天井、壁のベニヤを剥がすと元の姿が現れました。
100年以上前から長年ついた煤に覆われていますが、とてもしっかりとした木材で豪雪地帯の家屋の強さを感じます。
柱や梁についた煤をできるだけグラインダーで剥がし、天井には断熱材を入れ無垢材をその上から貼りました。
壁は珪藻土で塗り直しました。頑固な煤のため何度か重ね塗りしようやく明るい壁になりました。
照明は実家で使わなくなったシャンデリアをもらったので付けてみたところ古民家との雰囲気にとても合いました。
また、天井には煙の排出のため換気扇を新たに設置しました。

次にあちこちに焦げ跡があった古い畳を剥がし、粗板をめくり床下の状態を確認しました。

謎の甕が出土しましたが中身は空っぽでした。
昔は貯蔵庫として床下を使っていた様です。
床下は涼しく猛暑の中での作業でしたが、気持ちよく進められました。
一部基礎より深く彫られた部分がありそこから上がってくる地下水が気になったのでモルタルで塞ぎ、念のため基礎の高さで封をしました。
断熱材を入れ無垢材を貼りました。
塗装も天然素材の柿渋と蜜蝋で仕上げました。
お子様やペットをお連れのお客様もいらっしゃるのでなるべく天然素材を使う様に心がけました。

最後に神棚を元の位置に戻しました。
私が管理する様になるより以前にこの神棚は空なので次は御社の設置をしたいと思います。
